原作『はたらきもの』に登場するエレンについての記事です。
東方版エレンしか知らないよって方に、原作のエレンがどんなキャラなのか伝わればなあと、、、
※前編では『東方夢時空』のエレンを取り上げました!!
1.エレンの簡単なプロフィール
名前:エレン・ふわふわ頭・オーレウス
CV:平松晶子
テーマソング:ふわふわあたまの娘
登場作品:はたらきもの、よみきりものの…たちこめるバラのかおり、
金髪のふわふわ髪に大きなリボンがトレードマークのちっちゃい女の子。少女らしく自分も素敵な恋をしてみたいと夢見ていますが、なかなかボーイフレンドができない様子。
恋するふわふわ娘では街の人達から『ふわふわエレン』の愛称で呼ばれていました。家は代々魔法使いの家系で、魔法屋を開いて商売したり、ときには魔法を使って人助けをすることも。しかし魔法を使うと静電気で髪がパチパチする体質なので、可能なことなら魔法は使わないのが彼女の主義。
魔法使いの弟子ではウントインゲと言う名の弟子がいて、エレンは彼女に先生と呼ばれていました。この回では領主の使いを始めとした様々な人達がエレンを訪ねに来るシーンがあるのですが、皆「魔法屋さん、魔法使いの先生は…」と口にしているあたり、エレンの魔法の実力が相当なものであることがわかります。
また、エレンは魔法使いということもあってなのか、我々人間と比べるととても長生き。少なくとも、1100年以上は生きているようです。*2
※ボーイフレンドが出来ないのは静電気で髪がパチパチするかららしい
※ふわふわ頭の名付け親はエレンのおじいちゃん。魔法使いのセンスは謎である
2.魔法屋稼業について
全ての作品でエレンは魔法屋*3を開いていて、そうでないときは旅に出ています。キャッチコピーは『魔法関連の仕事 なんでもうけたまわります』今で言うところの便利屋みたいなもの(?)その他には魔法の薬や魔法の道具を販売しているようです。
肝心の繁盛具合は微妙……。というのも旅に出ている間は魔法屋の仕事は休業中で不定期営業であることや、立地の悪い森の中に店を構えたりするので、そもそも客が誰も来なかったり。夜の月はふわふわでは、都会のアパートに店を構えていたのもあって大繁盛していた様子が描かれていました。
※大繁盛の様子。魔法屋はエレンの自宅も兼ねています。それにしても魔法が羨ましい。今の世の中ですら科学の力じゃ解決しないことも沢山ありますから。この話の舞台はアメリカですが、日本にも来てくれないかなぁ……
3.エレンの飼い猫たち
エレンを語る上で外せないのがエレンの飼い猫達です。うたこれを除いた全てのタイトルでエレンは猫を飼っていて、それぞれ違った猫が出ています。名前はいずれも古代ギリシアの偉人が由来。エレンは成長しない不老の魔法使いですが、猫は普通の猫らしく代替わりを繰り返しています。
前編の記事でソクラテスとアルキメデスの名前を出しましたが、他にもあと3匹の猫がいます。前の2匹も含め、順に紹介していきます。
ソクラテス(恋するふわふわ娘)
元祖エレンの飼い猫。東方版エレンの立ち絵にも登場。性格も顔も少しひねくれ気味(?)本編ではエレンに指示されて木の壁の入口を探し当てるのに活躍したりと、5匹の中では一番出番が多いです。
アルキメデス(ふわふわなパチパチ)
大人しい性格のシャム猫。ソクラテスに比べると出番は控えめ。蒸気機関車の魔法でエレンの髪が静電気でパチパチになり、それにびっくりしている所が描かれていました。
プラトン(夜の月はふわふわ)
キジトラ猫。能天気な性格。セリフは一切無し。自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回っているシーンではエレンに『おまえ本当に何も考えてないわねー』と言われていました。
アリストテレス(オリジナルドラマ◆ふわふわエレン)
三毛猫。ドラマCDなので声付き。声優は永野由子氏。エレンのセリフに相槌を入れてくれる大事な存在です。
ペリアンデロス(魔法使いの弟子)
魔法使いの弟子はウントインゲがメインでエレンの出番はほとんどありません。当然、ペリアンデロス出番も……と思いきや『にゃあ』『にゃー』とセリフはあるので、ある意味プラトンより優遇されています。
※飼い主がお風呂に入っているだけで怒りマークが出るとは。ペリアンデロスは余程のお風呂嫌い?
※音盤はたらきもののブックレットではペリアンデロス以外の歴代飼い猫達がエレンに抱かれている
4.登場作品について
プロフィールにある通りですが、エレンが出てくる作品は全部で4つあります。
しかし細かく言うと、はたらきものは宙出版とリニューアル版が朝日ソノラマから出ているので実質2種類。音盤はたらきものも1996年に出たものと、2000年に内容が同一の廉価版が出ているので一応こちらも2種類あります。*4
Amazonで確認したところ、うたこれのみ新品で買うことができて、それ以外の全て商品は絶版状態となっていました。もう大分前の作品なのでしょうがないことではありますが、中古商品なら良心的な値段で売っていますし、少しでも興味のある方は値上がる前に揃えておくことをオススメします。
特に音盤はたらきものは貴重なエレンの声を聞くことできるので是非。
担当声優は竹本泉作品ならお馴染みの平松晶子氏。可愛く元気のある声は必聴!!エレンのキャラにピッタリとハマっています。
『今のこの時代、紙の本なんて持ってられっか!』という方には、電子書籍もございますよ。ebookjapanというアプリで読むことができます。気軽にスマホで読めるのは本当に有難いですね。
※エレンが表紙に写っているものを並べてみました。作品によってリボンの色が違います。東方版エレンのリボンの色は赤でしたが、個人的に原作エレンは緑のイメージです
※ebookjapanの本棚。よみきりもののみならkindleでも購入することができます。はたらきものもkindleに来てくれないかなあ……なんて贅沢な悩みもあったりなかったり
5.さいごに
前編も含めこの記事を書いた最大の経緯は、ピクシブ百科事典のエレンの記事を読んでいたらアリストテレスについて何も書かれていなかったことから。
エレンの飼い猫は“5匹”いる。それがこの記事で一番重要な部分です。
6.参考にしたサイト及び文献、脚注
- 竹本泉.はたらきもの.(2002).朝日ソノラマ.73,81,122,143,155ページ
- 竹本泉.よみきりものの……たちこめるバラのかおり.(2009).エンターブレイン.124,127ページ
- エレン・ふわふわ頭・オーレウス (えれんふわふわあたまおーれうす)とは【ピクシブ百科事典】
*1:はたらきものは「恋するふわふわ娘」「ふわふわなパチパチ」「夜の月はふわふわ」の計3話
よきみりものは「魔法使いの弟子」
音盤はたらきものは「オリジナルドラマ◆ふわふわエレン」
うたこれはブックレット内の描き下ろしミニ漫画に登場しています
*2:オリジナルドラマ◆ふわふわエレンの舞台が802年。夜の月はふわふわの舞台が1971年なので…
*3:作品によって店名が微妙に変わっている
恋するふわふわ娘→魔法店 ふわふわエレンの店
夜の月はふわふわ→ふわふわエレン 魔法の店
オリジナルドラマ◆ふわふわエレン→ふわふわエレンの魔法のお店
*4:オリジナルと廉価版の違いは付録のカードが付属しているどうかだと思われます。これについては確かな情報が見つけられませんでしたので、参考程度に