根岸森林公園 ~磯子区の緑のオアシス~

我がホームタウン『横浜』は場外券売り場こそあれど、意外なことに競馬場、競艇場、競輪場、オートレース場、といったレース場そのものはありません。

しかし今までずっと無かったかというとそうでもなく、かつては根岸競馬場(1866~1943)、戸塚競馬場(1933~1954)や最近閉鎖された花月園競輪場(1950~2010)が賑わいを見せていました。

 

今現在はそれらがあった場所はどうなってるのでしょうか?

今回は根岸競馬場跡(根岸森林公園)に行ってきたので、紹介したいと思います。

根岸森林公園はJR根岸線根岸駅から徒歩10分程度。台地の上にある為、道中はちょっとした山登りです。

頂上まで登り、高級そうな住宅地を抜けると、、、、、、

 

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ででーん!!と現れる何やら大きな建物。根岸森林公園の入口には旧根岸競馬場のスタンドが今も残されているのです。このスタンドは一等馬見所。1930年に建てられました。今が2023年なので築93年。絡まっている蔦がまたいい味出してます。

設置されているパネルには歴史や立面図が写真を交えて紹介されています。

 

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一等の他にも二等のスタンドがあったようです。写真から察するに相当賑わっていたことが察せられますね。現在は廃墟と化してしまっているので、柵で囲われスタンドの中に入ることはできません。折角味のある外観が残っているのだから、何か再利用できないものかと、考えてしまいますね。この先もこのままここに残り続けてほしいです。

f:id:Baryton:20231113150535j:image※芝生広場から眺める旧一等馬見所

 

 

根岸競馬場の遺構に触れたところで公園の中へと入ります。なかなかに広く散歩気分でのんびり歩いてたら一周するのに一時間位掛かってしまいました。森林公園の名の通り、ここは本当に横浜なのかと思えるほど、緑が多く歩いていて気持ちよかったです。磯子区は緑が少ないので、こういった場所は癒されますね。

f:id:Baryton:20231113150432j:imageオープンワールドの世界みたいな草原。根岸森林公園で一番好きなところ。ピクニックに来た親子連れの方もかなり多かったです。
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※アメンボや亀が悠々と暮らす池。今見てもワクワクします。

 

根岸森林公園いかがでしたでしょうか?

現在、こういった賭場はその広大な土地を再利用して公園になったりする(戸塚競馬場を除く)のがよくある話っぽいです。横浜以外だと広島の福山競馬場や大阪の春木競馬場等があります。

かつては血走った目をしたおじさん達(ド偏見)でひしめいていた所が、今は子供達を中心とする人々の憩いの場となっているのは何だか不思議な感じがします。逆もまた然り、スタンドを実際に見た時は目の前にあった公園で小さい男の子が親御さんと遊んでいましたが、80年前はそこを馬達が走ってたわけです。なんだか、そういうのを思うと感慨深い気持ちになります。